人材・雇用の多様化・流動化と業界及びM&Aへの影響
内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局が2024年5月9日に公表していた労働市場に関する基礎資料から読み取れる影響についてまとめました
M&A_watch
2024.05.21
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参考資料
賃金と雇用の現状
賃金カーブと年功序列
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賃金カーブ: 日本では、若い世代の賃金が低く、勤続15-19年目以降から急速に上昇する傾向があります。50代が男性の年収のピークであり、年功序列の傾向が見られますが、少しずつフラット化しています。
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国際比較: 日本の労働者の勤続年数は長く、労働の流動性が低いです。OECD諸国の平均と比べても、日本の労働者の勤続年数は高いです。
非正規雇用と賃金格差
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同一労働・同一賃金制: 非正規雇用労働者の賃金を上げるためには、同一労働・同一賃金制の徹底が不可欠です。施行後も正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間には賃金格差が存在します。
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賃金格差: 正規雇用労働者と非正規雇用労働者の間には、時給ベースで600円程度の賃金格差があります。