エアークローゼットの概要
会社概要
株式会社エアークローゼット(airCloset, Inc.)は、2014年に設立された日本初の月額制ファッションレンタルサービスを提供する企業です。主に働く女性をターゲットに、プロのスタイリストが選んだ洋服を月額料金でレンタルするサービスを展開しています。
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本社所在地: 東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル5F
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設立: 2014年
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従業員数: 約100名(平均年齢30歳)
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資本金: 11億6,000万円
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売上高: 33億9,000万円(2023年6月期)
事業概要
エアークローゼットは、以下の主要なサービスを提供しています。
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airCloset: 月額制のファッションレンタルサービス。プロのスタイリストが選んだ洋服を月に3〜5着レンタルできる。
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airCloset Mall: メーカー公認の月額制レンタルモール。ファッション以外のアイテムもレンタル可能。
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airCloset×ABLE: 実店舗でのファッションレンタルサービス。
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airCloset Fitting: 自宅で完結する新しい購買体験を提供するサービス。
経営戦略
エアークローゼットの経営戦略は、以下の3つの柱に基づいています。
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利益を生む仕組みの構築: 収益性を高めるための施策を実行。
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顧客基盤の拡大: 既存顧客だけでなく、新規顧客の獲得を目指す。
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事業拡大に向けた基盤強化: ノウハウの集約やAI・データの活用を含め、成長を支える基盤を構築。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/9557/tdnet/2441516/00.pdf
財務概要
2024年6月期第3四半期の財務概要は以下の通りです。
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売上高: 10億1,300万円(前年同期比+11.1%)
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限界利益: 5億5,500万円(前年同期比+15.3%)
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EBITDA: 8,900万円(前年同期比+109.5%)
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四半期純損益: △6,600万円(前年同期は△7,500万円の赤字)

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対象市場・競合状況
エアークローゼットの主な対象市場は、20代後半から40代の働く女性です。特に、忙しくて買い物に行く時間がない女性や、ファッションに興味があるが時間やお金に制約がある女性をターゲットにしています。競合としては、他のファッションレンタルサービスや、従来のファッション小売業者が挙げられます。特に、サブスクリプション型のサービスを提供する企業が競合となります。
1. MECHAKARI(メチャカリ)
2. AnotherADdress(アナザーアドレス)
3. EDIST.CLOSET(エディストクローゼット)
4. Rcawaii(アールカワイイ)
5. airCloset(エアークローゼット)
クロスSWOT分析
強み (Strengths)
弱み (Weaknesses)
機会 (Opportunities)
脅威 (Threats)
強みを活かして機会を捉える (SO戦略)
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パーソナルスタイリングと市場成長の融合: 高いパーソナルスタイリングサービスを活かし、成長するファッションレンタル市場でのシェア拡大を図る。
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データ活用と新規事業展開: データ活用とAI技術を駆使し、新規事業(メンズファッションや海外市場)への展開を加速する。
強みを活かして脅威に対抗する (ST戦略)
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競合との差別化: パーソナルスタイリングや循環型物流システムを強化し、競合他社との差別化を図る。
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コスト効率化: データ分析とAIを活用してオペレーションコストを削減し、収益性を向上させる。
弱みを克服して機会を捉える (WO戦略)
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収益性の改善: 営業損益の赤字を解消するため、コスト削減と新規顧客獲得に注力し、収益性を改善する。
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マーケティング強化: 市場認知度を向上させるため、効果的なマーケティング戦略を展開し、新規顧客の獲得を目指す。
弱みを克服して脅威に対抗する (WT戦略)
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コスト管理の徹底: 高いオペレーションコストを削減し、経済環境の変動に対する耐性を強化する。
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リスク管理の強化: 物流コストの上昇やサプライチェーンの問題に対するリスク管理を強化し、安定したサービス提供を維持する。
循環型物流プラットフォームの外販事業
概要
エアークローゼットは、独自に開発した循環型物流プラットフォーム「AC-PORT」を外部企業に提供する外販事業を展開しています。このプラットフォームは、商品の返却を前提とした物流システムであり、効率的なオペレーションとサステナビリティを実現するために設計されています。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/9557/tdnet/2441516/00.pdf
特徴と機能
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個品管理システム(WMS):エアークローゼットは、個品管理が可能な独自の倉庫管理システム(WMS)「airCloset Bridge」を開発し、特許を取得しています。このシステムは、商品の返却を前提とした設計で、他社への横展開も可能です。
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効率的なオペレーション:徹底したオペレーション改善により、返却から再利用までのリードタイムを最短1日に短縮しています。これにより、オペレーションコストの削減と在庫回転率の向上が実現されています。
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循環型物流:「AC-PORT」は、商品の配送・返送、クリーニング、メンテナンス、在庫管理を一気通貫で行うことができるシステムです。これにより、複雑な物流オペレーションを効率化し、サステナブルなビジネスモデルを支援します。
提供事例
事業戦略
エアークローゼットは、循環型物流プラットフォームの外販を通じて、以下の戦略を推進しています。
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事業領域の拡大:ファッション領域以外にも、フォーマルウェアやアウトドア用品など、さまざまなレンタルビジネスに対して「AC-PORT」を提供し、事業領域を拡大しています。
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サステナビリティの推進:サーキュラーエコノミーの実現を目指し、持続可能な物流オペレーションを提供することで、環境負荷の低減に貢献しています。
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効率化とコスト削減:独自のシステムとオペレーションノウハウを活用し、物流業務の効率化とコスト削減を実現しています。
今後の展望
エアークローゼットは、循環型物流プラットフォームの外販事業をさらに拡大し、サステナブルなビジネスモデルの普及を目指しています。これにより、企業価値の向上と持続可能な成長を実現することを目指しています。
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